高機動型ブログ

自分の反省や今後の目標を適当につらつら

今さら聞けない疑問

LOLをプレイする上でなぜそのようなことになっているのか、理由はわからないけどみんながそうしているから。という事例が多いですね。例えばプロがやっているからだというのが最も多い理由だと思います。ですが理由なく実践しているプロはいません。なので今回は集団戦の構成の前に現在主流のEUスタイルについて解説していきましょう。

 

EUスタイルとは?

今現在のピックの仕方と考えてください。トップレーンにタンクやファイターを一人据え、ジャングラーにジャングルのクリープの経験値を吸わせます。ミッドにアサシンやメイジをおき、ボットレーンにADCとサポートを配置します。

なんだ当たり前じゃん、と思うでしょうがなぜその形になったのか説明できる人は案外少ないでしょう。これは各レーンに各自好きなチャンピオンをピックしていた跳梁跋扈の時代に遡ります。

ここで先人たちは試合に勝つために最も適したレーンの配置を考え始めました。まずこれまでの経験からチャンピオンの中には育ったらゲームを破壊しかねない性能をもつアサシンとメイジに目をつけました。ミッドレーンはその距離の関係上トップやボットに比べミニオンウェーブが多く流れてきます。そこにまずアサシンとメイジを配置することによって一番早くレベルが上がるようにしました。

次にトップレーンはタンクやファイターを配置しました。理由としてはアサシンほどではないけれど、育ってしまえばかなりの脅威になるためです。またレーンが長いですが持ち前のタンク性能やブリンクによってガンクを回避できる確率も高いからです。

次にボットレーンにはタワーやオブジェクトに対して非常に強力なADCを配置しました。しかしADCにはトップチャンピオンのように硬いわけでもブリンクが豊富なわけでもありません。そのためADCを守りながら戦況を見渡しながら視界を確保していくサポートを隣に配置しました。

最後にジャングラーです。このゲームは人数の差が最大の脅威であることは認知されていましたが、突然レーンからいなくなり他のレーンに現れることは察知されやすく成功率が高くありませんでした。そこでジャングルから突然現れるアサシンやタンクは脅威になることに目をつけジャングラーを確立しました。しかしジャングラーにはガンクの他にクリープを倒す力が求められたため、ジャングルチャンピオンも次第に固められていきました。

 

ボットとトップは逆でも問題ないってこと?

確かにレーンの長さとレーンの環境そのものはトップとボットはそこまで大差はありません。トライブッシュの位置やレーンブッシュの数など細かい違いはありますが、ミニオンウェーブ的にどちらにいっても経験値は変わらないということです。ではなぜボットレーンにADCとサポートがいるかというと、それはドラゴンの存在です。EUスタイルが確立された時代、ヘラルドが存在しなかったため、20分まであのヘラルドのいるくぼみはからっぽでした。要するにボットレーンにはタワーとドラゴンという2種類のオブジェクトが存在したのです。そこにもっとも近いという理由からADCがボットでピックされる主な理由になります。またADCを守る一方ドラゴンの視界を確保するというサポートの仕事もこなせるため一石二鳥ということになりました。

 

この様にEUスタイルとは、タンク・メイジ・アサシン・レンジキャリー・サポートをうまく組み込んだ配置をしたスタイルということになります。柔軟な対応力を持ったバランスの良いロールですね。ばらばらだったピックを固めたすばらしいスタイルであったことは間違いありません。

 

このEUスタイルが確立された時代、EUは世界大会でも無類の強さを発揮して各国の代表を蹴散らし見事ワールドチャンピオンに輝きました。ですがその後、FPSなどでその実力を認められたEスポーツ大国の韓国が頂点に輝きます。韓国はEUスタイルの中でも各チャンピオンの性質とビルドを組み合わせ独自のメタを形成することがお家芸となり、時にRiotが意図していない性能を発揮してしまうメタを形成することがあるため、それにあわせたバフやナーフも今では珍しくありませんね。

 

では今回はこのへんで。